派遣薬剤師、希望にあった勤務をするには?

ライフスタイルの多様化とともに、働き方にも変化が見られます。薬剤師として派遣される「派遣薬剤師」という勤務スタイルも、そのひとつです。一つの会社を決めて正社員として勤めるのではなく、ある程度のフレキシビリティをもったうえで、薬剤師のスキルを活かして働くことができます。

派遣薬剤師を雇用スタイルから見てみると、1ヶ月以内の短期派遣、定期的に更新する一般的な派遣、そして「紹介予定派遣」があります。 1ヶ月以内の短期派遣は「集中してお金を稼ぎたい」という目的の方にぴったりです。派遣ではアルバイトよりも時給がいいので、なお助かります。

ただし2012年の法律改正により「世帯年収500万円以下の方は短期派遣労働をすることができない」こととなっている点に注意が必要です。 一般的な派遣薬剤師では、短くて3ヶ月、長くて1年といった期間を決めて、派遣先との雇用契約がなされます。事務手続き上、必ず期日ごとの「契約更新」を行う必要があり、もちろん状況によってはその時点で「契約解除」となることもあります。

勤務先の求めるスキルに応えることができ、良好な関係を築くことができれば、更新を繰り返して結果的に長く勤める派遣薬剤師もよく見られます。 「紹介予定派遣」とは、将来的に正社員となりたい方のための派遣形態です。半年ほどの期間派遣として働き、企業側・派遣側双方の合意があれば、派遣から正社員へとステップアップすることを予定しています。

正社員で入社して「こんなはずじゃなかった」と後悔したくない方や、社員教育としての投資を無駄にしたくない企業にとっては、理想的な採用方法と言えるかもしれません。

次に、派遣薬剤師の勤務先について見てみましょう。最もポピュラーな勤務先はドラッグストアや調剤薬局です。求人数は少ないですが、製薬会社が派遣薬剤師を雇用するケースもあります。

ドラッグストアと調剤薬局で派遣として働く場合、その労働環境を詳しく見てみると、まず時給では、一般的に調剤薬局の方が高めとなっており、時給2,000円以上が多いようです。これに対しドラッグストアでは、高くて2,000円前後、低くて1,200円ほどの場合もあります。

この時給の差は、求められる「薬剤師としてのスキル」の差、「業務内容」の差から生まれています。 調剤薬局では、正社員と同様、調剤に関する業務全般を行うこととなり、薬剤師としてのスキルを十分に活かすことができます。勤務先によっては、派遣は責任のある業務は行わない、とある程度の線引きをしている場合もあります。

これに対しドラッグストアでは、レジなどの接客業務、商品の陳列、在庫管理などが中心で、これに付随して調剤や服薬指導などの専門知識を必要とする業務を任されます。ドラッグストアの経営形態によって、多忙か否かは異なってくるでしょう。

このように、同じ派遣薬剤師でも、雇用の仕方や勤務先によって、働き方は大きく異なってきます。「紹介されたところで働いてみたら苦手な仕事をさせられてしまった」「人間関係が良くなくて続けたくない」ということになっては残念ですよね。

そんな事態を避けるためには、派遣登録先の担当者や専属のコンサルタントに、希望に沿った勤務先、雇用形態を提案してもらう必要があります。 求人の取り扱い数や、登録者数も比較し、希望にあった紹介が得られそうな派遣会社を選ぶことが、派遣薬剤師として希望にあった仕事を得るための第一歩といえるのです。

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